サルィスコルピタ(Scolpita)後日談

前回非常に後味の悪い記事で終わってしまっていましたがその続報が出ましたのでご報告を。

サルィハープ日本版(十字屋様)のホームページに以下の通りお知らせが出ました。

20170720

SCOLPITA公的販売終了のお知らせ

皆様に長らくご愛顧いただきましたSCOLPITAですが、このたびSalviHarpsが製造を終了したことを受けまして、弊社銀座十字屋も今後の公的販売を終了する運びとなりました。同機種は、SalviHarpsの中でも最上位に類し、著名な現代彫刻家のリチャードグラハム氏による特異な造形美とその歴史的な稀少性も鑑みて、本来の生産台数も極めて少ないことから、公的販売を見合わせることと致しました。皆様のご理解を賜りますようお願い申し上げます。

(ホームページより引用)

最上位に類しその歴史的な稀少性も鑑みてというあたり、私見では誤謬を含んだものであるとは思います。(最上位ではないし、歴史的な希少性は文字通り歴史が決めることで生産元が決めるものではないから。)

善意で解釈すれば(Salvi側の指示で?)値上げしたけれど、常識的にこの値段で売るわけにもいかず販売終了とした(死蔵覚悟で本当に売らない)、悪意で解釈すれば1000万円という理由付けのために公的販売を終了とした。私的には売ってあげる、特別な私的取引なので値上げもしょうがないでしょ?というプレミアムの捏造というところでしょうか?

説明の日本語がなんか変で、稀少性も鑑みて本来の生産台数も極めて少ないことからとわざわざ同じ内容を重ねて書くあたりが、公的販売を見合わせではなく値上げの言い訳が本音なんじゃないかと邪推してしまう

ずいぶん時間がたってからのご案内なのも舞台裏では色あるのかと想像してしまいますが、ひとまず公式見解が知れてよかったです。

十字屋様には僕を含めハープにかかわる人間は本当にお世話になっておりますし、十字屋様があったからハープに触れたり聴くようになられた方も大勢おられますし、多くの先生方もお仕事で関係をお持ちで(だから表立って批判もできないのかも)、日本のハープ界に多大な貢献をされていることは重承知しております。マダムも素敵な方だし。

そもそものSalvi様も(好みに合う合わないはあるにしても)素晴らしい楽器を製造される世界3大メーカーの一角であり、経営規模としては業界最大に座する、敬意を払われるべき企業だと思います。

日本のハープ界独特の奏者と製造者の近さ(狭さ)、良いところもあるのだと思いますが、時には正せる関係であってほしいと思います。僕だって悪し様には言いたくないんですが、今回のことは他の楽器のみならず、あらゆる業種でも考えられないことで、ここまで製造者の好き勝手が許されるのは良くないことだと思いました。

大元が十字屋様なのかSalvi様なのか真相はわからないままですが、ともかく今回のようなことには自浄作用が働いてほしいです。たとえSalvi様が大元だとしても、今回の件については意見をしていただきたいなと。)

十字屋様、Salvi様のご様子をうかがいながら、この最後のScolpitaの行きつく先を興味深く拝見したいと思います。